最近某所で、「本は根暗の為の物」(大意)と聞いた。村上春樹の新作のような、いわば「ファッション・ブック」*1のようなものでない限り、日常生活に一定の刺激がある人には、ハウツー本は無論のこと、小説ですら、基本的には不要なのだろう。しかし(こちらの方が大部分だと信じたいが)、小説くらいでしか仙境に遊び得ぬ気の毒な一群の人々にとって、本が遊んでくれなくなったら、果たして精神を正常に運行できるか甚だ怪しいところではある。

 昔から新しいものにすぐ興味を変遷させ、凡そ集中力というものを持ち合わせているとは思えない筆者にとって、本は次から次へと流すものであった。しかし、昨今、読んだ本の内容がそれはそれは速く抜けていく。そこで、後で引けるように読書感想文をつけることとした。

 そのついでに、貴下の机下に読書感想文を呈ず。願わくば、尊敬するあなたの朱批を頂戴したい。

*1:

 

ファッションフード、あります。: はやりの食べ物クロニクル1970-2010

ファッションフード、あります。: はやりの食べ物クロニクル1970-2010